オリーブオイル
オリーブの歴史
オリーブの歴史オリーブの木に関する最も古い発掘物は、この木の長い歴史を示し、ギリシャに深い結びつきがあることを表します。 それはエヴァンゲロス・ヴェリジェロス教授がエーゲ海の島サントリーニとニシロスで発見した、6万年前の化石化したオリーブの葉です。 植物学の専門家によると、それらは栽培されていたオリーブの木の葉だということです。 さらに、食用オリーブと、古代人の食事や崇拝との関係を示す、すばらしい発掘物がある。 ギリシャの南東に位置するクレタ島の東部海岸のザクロス地方で発掘を行っていた発掘学者達は、3500年前のオリーブを発見した。 そのオリーブはまだ果肉を保ち、まるで新鮮なものであるかのように見えました。
オリーブオイルの色
オリーブオイルの色を大きく分類すると、緑 か 黄色 になります。 どちらが良いかというのは好みの問題になりますが、オリーブオイルの色は一番多く含まれている成分で決まります。 つまり、緑色の物はオリーブの実が熟す前に収穫するため一般的に酸っぱい味がすると言われます。 一方、黄色あるいは 黄金色のオリーブオイルはオリーブの実が熟しきった時点で収穫されるために時には甘いフルーツの香りがするものもあります。
オリーブオイルの質(酸度)
オリーブオイルの酸度はそれに含まれているオレイン酸のパーセンテージを表します。 国際オリーブオイル評議会によると酸度3.3%までが食用となってます。
- 酸度0.1-1.0 Extra Virgin Olive Oil
(エキストラ・バージン・
オリーブオイル)
- 1.0-1.5 Pure Olive Oil / Fine Virgin Olive Oil
(ピュアオリーブオイル/ファイン・バージン・オリーブオイル)
- 1.5-3.3 Semi-fine Virgin Olive Oil
(セミファイン・バージン・オリーブオイル)
日本で販売されているオリーブオイルの大半がエキストラ・バージンなのは 酸度1.5以上のオイルの輸入が許されていないためです。最近ではエクストラバージンオイルにも酸度の上限が記載してあるものが増えてきたので、注目していきたい。 最近出まわり始めたPure オリーブオイルですが、実は精製されたオリーブ油にバージンオリーブ油を混ぜたものです。 残念ながらその二つを混ぜる時に 決まった比率が無いため、バージンオイルが50%の時もあればわずか10%のときもあります。 精製されたオリーブオイルは簡単に色や味や香りなどの改良ができます。
オリーブオイルと血圧
オリーブオイルと血圧の関係を語る前にまずギリシャ人の食生活、特にギリシャの島々の中でも最南端に位置するクレタ島の話をせねばならない。 1821年にイギリスの冒険家である ロバートパーシリー がクレタ島を訪れた時に驚く発見をした。
毎日の食生活を研究し、クレタ島民は一人平均1.3Ltのオリーブオイルを毎週食する。つまり一年に 350Lt のオリーブオイルを消費するというのである。 彼はさらにこう記した
「彼ら[クレタ島民]は子供達にパンにオリーブオイルを塗るように勧め、全ての野菜、肉や魚にも使う」
当時、オイルを肉や魚に使う事が典型ではない時代にそれはパーシリーに不思議に映った。 それから130年余りが経ちエンゼル・キーズがオリーブオイルと心臓病の調査をした結果、オリーブオイルを溢れる程使うクレタ島民が世界でも一番健康であった。 全般的にガンの発症率が極端に低く、他に調査された国々でもいちばん稀であったのと、心臓血管に関わる病気がクレタではほとんど皆無だった。 後にオリーブオイルが血圧を下げる事が判明したのは周知の事であろう。
地中海料理、健康の秘密
16人の教授や医者の調べで地中海風の食生活が心臓病を抑制する事が判明した。 オリーブオイルを主たる油類の採取方法としている為、心臓血管の悪化によって引き起こされる 糖尿病 や 高血圧 を予防する事に役立っているのだ。 さらに、地中海料理がある種のガンをも抑制するデータが取られた。 地中海料理の定義:
- 沢山のパン、パスタ、野菜、フルーツ、ナッツ等の植物
- 少量から中量の魚、鶏肉、乳製品
- ごくわずかの赤肉
- オリーブオイルを油源とする
- 少量から中量のワインを食事と共に採取する
オリンピックとオリーブの木
古代ギリシャで開催されていた5日間のオリンピックでは勝者全員をゼウス神殿の前に集め、神殿の隣にある聖なるオリーブの木の枝で作られた冠を彼らにかぶせていました。
オリーブオイル石鹸
ギリシャがくれた宝物 〜 アマルシア石鹸
(スピロのギリシャ旅行記から)
時は2003年5月の事。 レストランを開く上で自分の国籍でもあるギリシャに絶対いかねばならなかった。 アテネ到着後4日目、後々大変お世話になったPavlos Kriaras氏(ポール・クリアラス)とアポを取りつけた。 彼はギリシャで活躍するあらゆる分野の企業が載っているガイドブックの編集長である。 今回の旅で 「ギリシャの物を日本に持って帰る」 という目標を達成する為にはうってつけの人物である。
ポール氏は大変興味深い人物で、ギリシャの歴史の説明から始まり、オリーブオイルの発祥の地がギリシャである事等知識の宝庫とも言うべき為になる会話が続いた。 私が日本でギリシャ料理店を始める事にも大賛成してもらって、一通り業者を紹介してもらった後、最後に手渡された物がひとつあった。 ギリシャでは農薬や化学合成物を一切使わない商品がたくさんあり、中でもこの石鹸は「100%天然の石鹸」とポール氏は言う。 なんでも、ある人物が彼のスキンヘッドを見たときに
「この石鹸を使えば毛が生えてくるから、使ってみな」
という事でポール氏が手渡されたのがこの アマルシア石鹸。 すき好んでスキンヘッドにしている人の髪の毛が生えて来たのかは不明であるが、不思議な効果はありそうだ。 ポール氏がある実験を試みた。トマトの植えを2本用意し、ベビーソープ(一番体に優しいと言われる石鹸)を水で溶かした容器と アマルシアを水で溶かした容器にしばらく寝かせた。 数日すると、まずベビーソープに植えてあったトマトの木が枯れるが、アマルシアのトマトの木はそのままスクスクと育ち、最後には実まで出来たというのである。
材料は生産者が所有するオリーブの山から取れる高級オーガニックオリーブオイルにワイルドオニオンとハーブを足して全て手作りで作られている。ドイツやヨーロッパ各地ではすでに取り上げられていて、体以外にも、洗顔、シャンプー等多目的に使える。 これはポール氏いわく「なぜ、顔を洗うのに強すぎる物で体を洗うのか?」と言うことである。
これは面白いと思い早速生産地のクレタ島によった時に生産者のミリオケファリタキス氏というとんでもなく長い名前の人に会う事ができた。 そして、少し引っかかっていた「ワイルドオニオン」という物を見にいった。それは大変珍しいもので、ギリシャの灼熱の太陽の下で水分を補強しなくても生きていける。 数十種類ある中には有毒性の物もあり、動物達がそれを敬遠するため石鹸に使うオニオンが生き延びているとの事である。 ミリオさんが彼の所有する山に案内してくれ、自分の持つオリーブの山やそこに住む野生の動物達の肥料が有機栽培を可能にする事を教えてくれた。 道が挟んだ隣には荒れ果てた山があり、そこにそのワイルドオニオンがあるという事で、見に行った。 それは固くて大きい石を割った下に生えていたり、大きな雑草の下に生えていたりであったが、最も驚いたのは帰りの道で見たコンクリートを突き破って生えてるワイルドオニオンだった。
アマルシア石鹸に関する問い合わせ
只今大々的に販売する予定はございませんが、興味がある方は までメールをお送りください。
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